投資に役立つ本

父が娘に伝える自由に生きるための30の教え


今回紹介する投資に役立つ本は、JL・コリンズさん著



全米の大人気の投資法! 
貯蓄+投資+シンプルなライフスタイルで、お金よりも貴重な「自由」が手に入る。

シンプルで賢い投資をすれば、複利の効果で、知らない間に大きな資産ができている。
とても簡単だけど、誰も教えてくれない「投資と人生」の秘訣を教えてくれる、

豊かなで自由な生活を送るための必読書。


会社に縛られないお金」を持って、自由に生きましょう! 




自由に生きるための3原則

借金はしない

ローンなどで身の丈以上の買い物が簡単にできるようになりましたが、借金をしてでも手に入れたいと思うほどの価値のあるものは、ほとんどありません。


借金をしてしまうと、経済的自立を達成するどころか、自分のライフスタイルを維持できなくなります。

利息は複利の力で雪だるまのように増えていき、収入のほとんどが利息の支払いに使われます。収入が思う通りに使えなくなってしまうのです。

また、借金は心理的に負担となり、ストレスの原因になります。


借金がある場合は、その返済が最優先です。

まず、全ての借金をリストアップし、金利の高い順から優先度をつけます。

そして、全ての借入金について、最低限の返済額をまず支払い、次に金利の最も高い借金に集中させ、1つずつ消していきましょう。


借金がなくなっていく喜びを知れば、資産が増えていくのを見る喜びも理解できるようになります。

支出は収入より少なく

支出が、収入と同額かそれ以上なら、経済的に自立することは不可能です。

支出を、収入の75%に抑えましょう。借金をしていなければ十分に可能です。

資産を増やすだけでなく、控えめに暮らす方法も身につき、経済的自由に近づきます。

つまり、経済的自由は、資産を増やすだけでなく、必要な支出をコントロールすることでもあるのです。

余りは投資する


収入の25%を投資に回します。

節約して、より多く回せば、「会社に縛られないお金」が早く貯まります。


借金も「複利」の力で時間が経つほど大きくなっていきますが、資産も同じように「複利」の力で大きくなります。

着々と資産を積み上げて、経済的自立を達成しましょう。

ポートフォリオを構成するのは2つだけ


投資シンプルにいくと、簡単なだけでなく、そのほうがより良いリターンを生みます。

シンプルなインデックスファンドの方が、ファンドマネージャーに高給を払って投資をさせるアクティブファンドの大多数より、良い成績を上げます。


筆者が提唱する、ポートフォリオを作るのに必要な投資対象はこの2つだけ。非常にシンプル。

ティッカーコードファンド名概要手数料
VTIバンガード・トータル・ストック・マーケットETF米国の株式市場全体に投資するETF。長期にわたって利回りが高く、インフレヘッジになり、資産を増やしてくれる。0.03%
BNDバンガード・米国トータル債券市場ETF米国の適格な債券市場全体に投資するETF。債券は株式の激しい変動をならし、デフレヘッジになる。0.035%

どちらも、低い手数料で費用を抑えられ、効果的で、分散され、シンプルです。

2つともインデックスファンドの中でも最低水準の手数料(0.03〜0.035%)なので、アクティブファンド(1〜2%)のように足を引っ張ることもありません。

分散に関してですが、アップル、フェイスブック、グーグル、コカコーラ、などに代表される米国企業は、国際的に事業を展開しており、大半の売上や利益は米国外で稼ぎます。

なので、米国の株式市場全体に投資するVTI一本で十分な分散になるのです。

資産を積み上げるステージと資産を維持するステージ


まだ仕事をしていて、追加投資できる資金がある場合、「資産を積み上げるステージ」で株式100%のポートフォリオ。

仕事をやめ、投資で得た利益で生活する場合、「資産を維持するステージ」で株式75%、債券25%のポートフォリオ。

資産を積み上げるポートフォリオ

まだ仕事している場合、「資産を積み上げるステージ」にあります。やることはシンプル。

「大きく分散された1つのカゴに全ての卵を入れ、定期的に追加していき、それについては忘れること」


皮肉なことに、投資の世界では、保有している資産を見張り、いじくり回すようなことをすればするほど、うまくいかなくなります。

入れるべき「カゴ」は、VTI

ティッカーコードファンド名概要手数料
VTIバンガード・トータル・ストック・マーケットETF米国の株式市場全体に投資するETF。長期にわたって利回りが高く、インフレヘッジになり、資産を増やしてくれる。0.03%

アメリカの全ての上場企業を所有しているのと同じ意味を持つインデックスファンド。その数3,700社以上。

これ以上、大規模で分散されている「カゴ」はありません。

手数料も0.03%と最低水準です。


資産の100%を株式に投資することは、とても積極的だと考えられています。

しかし、「資産を積み上げるステージ」では、積極的に行動すべきです。まだ働いていて、投資する時間はたっぷりあり、この先追加投資する資金も生まれてきます。

市場が変動しても気にすることはなく、安く買うチャンスになるだけです。

追加する資金が多ければ多いほど、早く目標に到達します。


「資産を積み上げるステージ」では、高い利回りを得るためにVTI100%を使って分散投資。価格変動が大きい分、長期的な利回りは最大化し、資産は高速に積み上がります。

資産を維持するポートフォリオ

仕事を辞め、これからはこれまでの資産で暮らす予定の人にとっては、株式100%だと価格変動が大きく馴染めません。

高齢になり、リタイアした人に最適なのが、「資産を維持するポートフォリオ」。

75%を株式に投資し、25%を債券に投資するポートフォリオです。

投資の最も重要な部分である株式はVTIで75%。

残りの25%はBNDを使います。

ティッカーコードファンド名概要手数料
BNDバンガード・米国トータル債券市場ETF米国の適格な債券市場全体に投資するETF。債券は株式の激しい変動をならし、デフレヘッジになる。0.035%

債券はある程度の収入を生み、株式の粗い動きを緩和してくれます。デフレヘッジにもなります。


仕事を辞め、投資で得た利益で生活するようになると、「資産を維持するステージ」になります。ポートフォリオに債券(BND)を入れることで変動を和らげます。

まとめ

ステージ状態ポートフォリオ
資産を積み上げるステージまだ仕事していて、追加投資する資金を稼いでいる株式(VTI)に100%投資する。VTIを使って長期・分散投資。経済的に自立するために、高い利回りを得る。
資産を維持するステージ仕事を引退し、投資で得た利益で生活するようになったポートフォリオに債券を25〜30%入れる。BNDを使って分散投資。債券を入れることで変動を和らげる。

バンガードのインデックスファンドを推す理由

バンガードが特別な理由

バンガードが特別な理由は、バンガードと投資家の利害が完璧に一致していること。


バンガード以外の他の運用会社には、仕えるべき主人が2人いるので、利害は一致しません

それは、運用会社のオーナー(株主)とファンドの投資家です。

ファンドの投資家は、良い運用成績を望むので、低い手数料を望みますが、オーナー(株主)は利益を求めるので、高い手数料を設定することを望みます。

会社は、オーナー(株主)のものなので、結果、手数料は高くなってしまうのです。


しかし、バンガードは、ファンドの投資家自身がバンガードを所有しているオーナーでもあるのです。

その結果、バンガードと投資家の利害は完全に一致し、最低レベルの手数料を設定できます。

これが、バンガードが特別な理由です。

インデックスファンドを推す理由

インデックス投資の基本的な考え方は、

市場の利回りを上回る個別銘柄を、常に完璧に売買することは不可能なので、インデックスを構成する全ての株式を買うことで良い結果を得よう」、という考え。


ウォーレン・バフェットでさえ、インデックス投資を肯定する遺言を残しています。

自分の死後、財産の90%を低コストのS&P500に連動するインデックスファンドに投資する。この方針ならファンドマネージャーに高給を払う、手数料の高いアクティブファンドより、良い成績をあげるだろう。


インデックスファンドを推す理由は、シンプルで簡単、というだけでなく、他の選択肢よりも有効に資産を増やしてくれるからなのです。

リタイア後、最適な引き出し率は4%

4%ルール

4%ルールとは、

株式と債券で構成するポートフォリオで、引き出し率4%。
このモデルでは96%の確率で30年後にポートフォリオが全く減少しない。

という研究結果から得られた、安全な引き出し比率のこと。


資産を維持するポートフォリオ」では、VTI75%、BND25%で運用しています。このポートフォリオでは、平均5〜7%の利回りを上げるので、30年後にむしろ増えていることさえあります。


ただし、引き出し率4%でも、成功するのは96%。つまり残りの4%の人は失敗します。

ですが、引き出し率3%なら、失敗することはまず無いそうです。


3〜4%の安全な引き出し率でリタイアを楽しみ、なおかつ子供に資産を残せるのは素晴らしいですね。

4%ルールから見た経済的自立

引き出し率が4%以下なら、ポートフォリオは持続可能になる。

逆に考えると、ポートフォリオの4%以下で生活費をまかなえるようになれば、経済的自立を達成できた、と考えて良いことになります。

別の言い方をすれば、経済的自立は、年間の支出の25倍の資産を作る、ということ。

つまり、経済的自立は資産を増やすのと同時に、支出をコントロールすることでもあるのです。


経済的自立を達成したら、完全リタイアかセミリタイアを選択できるようになります。

個人としての選択肢も大きく広がるでしょう。

まとめ

 著者のコリンズが、投資に興味のなかった娘のジェシカに「投資の教え」を伝えるために執筆しただけあり、投資初心者の方でもわかりやすく読め、簡単に投資を始められる本でした。投資の手法も、100%VTIと非常にシンプルです。しかし、資産を確実に増やしてくれる力強いポートフォリオです。

 「資産を増やしたい。」、「老後が不安。」と感じている方は、銀行や証券会社の窓口にいく前に、本書を読むだけでも、不安は解消されると思います。銀行や証券会社は、手数料の高い、彼らが儲かる商品を売り付けてくるだけなので、近づかない方が得策です。

 「リバランスが必要ない理由」や「まとまった資産があるなら、ドルコスト平均法ではなく一括投資!」など、この記事では取り上げなかった情報もあるので、気になる方は読んでみてください。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!




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